乳酸菌の働きを知ろう

乳酸菌の含まれる漬物は

漬物には乳酸菌が多く含まれています。
漬物に含まれている乳酸菌は植物性の乳酸菌です。

日本で作られている漬物のほとんどは塩分に耐えられる乳酸菌なので、とても強い乳酸菌と言えます。
野菜を塩で漬けると乳酸菌が繁殖して漬物ができるのですが、野菜に含まれるオリゴ糖を分解して漬物らしい香りや酸味が生まれるのです。
漬物は長期保存ができることが多いのですが、これは乳酸菌が作った乳酸の酸性で雑菌が抑えられているからなんですよ。

乳酸菌が豊富に含まれている漬物は、ぬか漬け、しば漬け、すぐき漬けです。
すぐき漬けからは、ラブレ菌という乳酸菌が発見されたことでも話題になりましたよね。
ぬか漬けは、野菜に含まれている酵母や乳酸菌をぬか床で繁殖させます。
これにより旨みや酸味が生まれて、野菜に染み込んで漬物となるのです。

ぬか漬けやしば漬けは市販のものもありますが、これには乳酸菌が含まれていません。
スーパーなどで販売されているぬか漬けやしば漬けは、アミノ酸調味料液につけて味付けをしただけ。
でも自分で作るのは大変!という方は、漬物屋さんで購入することをオススメします。

漬物は乳酸菌だけではなく、ビタミンやミネラルや食物繊維も豊富です。
これらの栄養も腸内環境を整える作用があるので、漬物はとても健康的なんですよ。

日本の漬物だけではなく、キムチ、ザワークラウトなど海外の漬物にも乳酸菌は豊富に含まれています。
キムチやザワークラウトは意外と簡単に作ることができるのですが、中でもオススメなのが水キムチです。
水キムチの乳酸菌は、ぬか漬けの十九倍と言われています。
しかも作り方がとっても簡単!余った野菜で作ることができます。
にんにくはあってもなくてもOKです。
材料はお好みの野菜、塩、水、玄米粉。
野菜を一口大にカットして塩をまぶして三十分おいて水分を出します。
密閉容器に水(二カップ)、玄米粉(小さじ一)を入れて、下ごしらえをした野菜を入れて漬ければ完成です。